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企業ナウ(足立の産業)

2014/02/01号 | 東洋皮革(株)

爬虫類の革を見事に染め抜き、世界へ!

  同社は、ワニ、ヘビ、トカゲなど爬虫類の革の原皮の調達から、なめし・染色・加工まで一貫して行う高度な技術を持つ企業として平成25年度(2013年度)の足立ブランド企業に認定されました。
 昭和16年(1941年)創業で、斉京照二社長は3代目です。現在、国内には爬虫類の原皮からなめしを行う工場は6社ありますが、その中でも輸入から全工程を一貫して行っているのは同社だけ。爬虫類皮はワシントン条約の規制対象ですが、同社は「サイテス」(輸出国が発行する輸出許可証)を所有する専門のスタッフを擁し「これが強みです」と斉京社長。
 梅田の工場では、12人のスタッフがなめし、染色、加工を分業。中心となる染色部門で、大きな洗濯機のような機械(染色ドラム)を操っているのが、「日本でトップクラスの技術を持つ女性」と社長が太鼓判を押す大須賀さん。美術専門学校の工芸科を卒業後、「色の仕事に就こう」という志で同社に入社。社長をはじめとする先輩スタッフの“特訓”で大きく成長しました。
 同社は、オーダーの段階で仕上がりのイメージなどの聞き取りをし、下処理も1枚1枚手作業で行うので、発注先の要望に沿った繊細できめ細かい仕上がりができると評判です。
 斉京社長は、今回「足立ブランド企業」に認定されたことについて、「(皮革産業が)足立の地場産業として評価されたことで、これを残し発展させる条件が揃った。今後さらに技術を磨き、自立した産業として足立区を盛り上げていきたい」と意気込みを話してくれました。

会社名(店舗名) 東洋皮革(株)
住所 足立区梅田4‐3‐18
電話番号 03-3849-1186
WEBサイト http://www.toyohikaku.com/
備考 ※足立ブランド認定とは・・・区内の優秀な技術・製品を持つ企業を「足立ブランド」として認定し、区内外に製品のPRを行うとともに、区のイメージアップも図る事業です。

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。