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企業ナウ(足立の産業)

2014/07/01号 | 電気鉄芯工業(株)

クライアントの要望に応えるために新たな技術開発と研究に挑戦

 同社は、1942年(昭和17年)より変圧器用鉄芯(コア)の専門メーカーとして事業を開始。それ以来、同社はコアの専門メーカーとして電磁鋼板という金属を曲げる、打ち抜く、巻く、焼く、固める、切るなどすべてのコア加工において技術を磨き、素材に最適な方法を考えて、日々コアを作り続けています。
 これらのコアは電流センサに加工され、エレベーターや電動フォークリフトなどの産業機器を始め、ハイブリットカー、電気自動車関連、太陽光や風力の自然エネルギー関連など電力の制御が必要な場面で使われる、いわば「裏方」の役割を果たしています。
 同社はその高い技術とともに、それぞれのクライアントの要望に合わせ、企画・設計・製造までを一貫して行うことで、迅速かつ高い精度でオリジナルコアを製作できる点が評判になり、現在も成長を続けています。
 そうした中でも、同社は「転換期に入っている」と二代目の渡部忠利社長の長男・忠明さん。現在、変圧器、電流センサはともに、高精度化、小型化し、省エネが進んでいます。それに伴い、コアの小型化、極小化も進み、より精度の高いものが求められています。今回、区の産学連携・技術支援補助金を利用して開発を進めているのは、その転換期を乗り切るための技術開発です。その技術開発の相談・試験のため、江東区青海にある都立産業技術研究センター(産技研)を訪れた際、置いてあったチラシを見て、区の産学連携・技術支援補助金の存在を知り、活用を決めました。
 忠明さんは「最近は大学の研究室からの試作依頼や、クライアントからの企画段階からの仕事が増えています。今後も必要な際は、産技研に技術相談をして技術を磨いていきたい」と意欲満々でした。

会社名(店舗名) 電気鉄芯工業(株)
住所 足立区入谷7-2-10
電話番号 03-3899-4072
WEBサイト http://www.e-tetushin.com/

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。