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企業ナウ(足立の産業)

2016/03/01号 | 秀和工業(株)

ミクロの世界を削る研削機の開発・製造で世界へ

 同社は、戦後間もなく、竹の塚の地でミシン製造から創業し、業界が縮小していく中で半導体関連産業に参入しました。情報収集と研究を重ね、硬く、薄く、もろい素材であるウエハ(半導体素子製造の材料である円盤状の板)を極めて薄く加工できる技術を盛り込んだ研削装置を世に送り出し、先端技術市場で高い評価を受けています。19ミクロン(髪の毛の4分の1)という極限の薄さに加工する技術力が認められ、平成27年度の足立ブランド企業として認定されました。
 2代目である小口純利社長は、同社を先端技術装置のメーカーに一気に変えていきました。開発・研究の中心を半導体、セラミックスに置き、ファインセラミックスの研磨機1号機を開発した後、1986年に開かれた見本市「ハイテク東京’86」に出展。これが大きな反響を呼び、同社の先端技術市場への進出は加速しました。
 最近は、機能性の追求とデザイン性の向上にも力を入れており、洗練された装置づくりを目指しています。
 小口社長は、「このような先端技術を展開する企業が足立区にあることを区民の方に知ってもらいたいです。私は生まれも育ちも足立区なので、愛着のある足立区から先端技術を発信し、お客さんの声を聞いて開発メニューをさらに増やしたい」と話していました。

会社名(店舗名) 秀和工業(株)
住所 足立区竹の塚2-32-16
電話番号 03-3883-6022
WEBサイト http://www.shuwaind.com/

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。