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企業ナウ(足立の産業)

2016/05/01号 | (株)ナカザ

深絞り技術で日本の産業界に貢献

 金属をプレス機で加工する「深絞り」という技術の中でも「世界最深」の技術を持っている企業です。この技術が評価されて平成23年度には東京都から「東京マイスター」の称号を授与され、さらに平成27年度の足立ブランド企業に認定されました。
 中座義行社長は、昭和41年(1966年)、小台1丁目で奥さんの弘子さんと二人で創業。当初は、車の室内ランプの金具を作っていましたが、プレス機械を揃え、技術を蓄積していきました。
 今では、深絞りの中でも特に難しい、角深絞り、非対称深絞り、極細深絞り、チタン材深絞りで国内トップクラスの技術を持つまでになりました。
 5、6年前、ある大手メーカーがドイツで作られていた石油計測機器の部品を日本で作ることになった案件では、「ナカザ」に声がかかるまで、計17社に断られたり、途中で製作を断念されたりしたものを同社の技術が成し遂げました。
 そのほかにもハイブリッド車の燃料電池の試作に成功したほか、ペースメーカーの筒の製作、人工衛星の太陽光パネル部品のプレス加工などを日本で最初に手掛けました。
 中座社長は、足立ブランド認定企業として「さらに先端産業に食い込んで行きたい。この技術を継承し、人のためになる製品の開発に貢献し、足立区を盛り上げたい」と話してくれました。

会社名(店舗名) (株)ナカザ
住所 足立区宮城1-23-7
電話番号 03-3911-0166
WEBサイト http://www.nakaza.com/

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。