公社ニュース ときめき

　自社の商品やサービスをインターネット上のショッピングモールを通じて日本全国に販売できるECモール。区の見本市等助成事業補助金を活用し、ECモールで可能性を拡げているのがザオー工業です。
　現在の鈴木国博社長は2代目。同社は昭和43年に銘板（ネームプレート）製作で創業後、機械・機器の外観金属プレス部品製造を得意としてきました。同社の強みは、金型の製作にとどまらず、部品に文字や図などシルク印刷ができる技術です。
　区が主催する「新製品開発講座」に参加して学んだことを社内に浸透させたことが、同社の大きな転換点となりました。「自社ブランドの立ち上げ」が叫ばれた中で、金属の端材を利用してザオーブロックと呼ばれる恐竜や観覧車、飛行機などのブロック玩具を製作し、自社製品として確立。
　「区のホームページを見て、この事業で商品のPRとブラッシュアップ（改良）ができると思い参加しました」と鈴木社長。本事業は、専門相談員がECモールでの製品の効果的なPR方法などをアドバイス。「デザイナーの力を借り、意見交換しながら、マスクホルダーやモバイルホルダーなどの新製品を開発しました。これは社内の企画では生まれないものでした」と鈴木社長は強調。開発後、商品PRのチラシやプレスリリース製作へと進みました。また、販路も拡大し、2月からは「日本橋コレド室町テラス」での常設展示につながりました。
　鈴木社長は「ザオーブロックの素材を抗菌作用のある銅と真鍮の合金にしたり、パッケージのブラッシュアップも進むなど、ECモール出店は当社にとって素晴らしい発展につながりました」と話してくれました。

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。