街の探検隊
2011/08/01号 | 花園荘
こんな畑付きエコアパートを待っていました!
「住み心地は最高です。庭先の菜園でじゃがいも、ナス、ピーマン、ネギなどたくさん収穫しています」。こう語る六町一丁目にある通称蕫エコアパート?の花園荘の住人は楽しそうです。ちなみに、各家の庭先に這わせたグリーンカーテンは、きゅうり、ゴーヤ、ホップ(ビールの原料)などです。
テレビでも紹介されたことがあるここ花園荘には、4世帯が住んでいます。間取りは2DKG。GはガーデンのG。1、2階がつながったメゾネットタイプの2DKに4?×4?の畑が付いて2DKG。
そもそもこの花園荘は、同町でエコプチテラス作りを行ってきた環境まちづくりNPO代表の平田裕之さんが、ご両親の平田昌孝さん、輝子さんとともに始めたもので、4年前に竣工しました。
造るに当たっては、環境技術を専門とする設計士、技術の高い地域工務店など、それまでの平田さんの人脈が結集。建築材は、奥多摩の杉を使い、塗料や左官材、室内建材もエコ素材を使用。夏でも涼しく、冬でも暖かいという仕掛けは、屋根に組み込まれた「そよ風」という太陽集熱システムから生まれています。
庭先の畑で採れた野菜がそのまま食卓へ。生ゴミは庭に戻し、有機肥料になります。どの家にも古いワイン樽を利用して作られた雨水タンクがあり、農作業に使用されています。
何よりもいいのは、垣根がない開放的な作り。住人同士が顔の見える関係で、野菜のおすそ分けは日常。一緒に鍋パーティをしたり、コミュニティは抜群です。