公社ニュース ときめき

　「田賀谷写真舘」は、昭和3年（1928年）創業の老舗写真館で、田賀谷浩社長は3代目。過去にはスタジオでの記念写真でコンテスト入賞多数、卒業アルバムの制作では、全国1位を5回も成し遂げるなどの実績があります。昨今は従前の業務に加えて動画撮影やドローンでの撮影など、新しい需要にも対応しています。
　昨年、足立区の「IT・IoT導入補助金」を活用し、業務改善を実施しました。
　田賀谷写真舘では、これまでも市販のソフトを用いながら顧客情報の管理を行ってきましたが、単純な本人情報の管理程度に留まっており、家族関係の情報管理には不自由を感じていました。また、撮った絵柄をお客様に選んでもらう仕組み自体は30年以上前からあったのですが、顧客情報との連携はうまく進んでおらず、以前に撮った上のお子様と同じように下のお子様の写真を撮りたいといったお客様のニーズに応えるのにも不自由を感じていました。
　住所や氏名といった情報と、注文のあった写真の絵柄やアルバムのデザインといった情報も組み合わせながら、より複合的に管理するシステムを模索していたところ、知己の同業者から写真館に特化した複合的な顧客情報管理ができるシステムを紹介されました。その導入に「IT・IoT導入補助金」を活用できることがわかったのでさっそく申請。自店に特化したオリジナルのシステムを導入できたおかげで、撮影したご本人と家族情報との連携や、選ばれた画像や注文履歴との連携を図ることが叶い、理想に思える情報管理が行えるようになりました。
　田賀谷社長は「より効果的で効率的な業務・顧客管理を行う素地が整ったので、こちらを活かして業績アップを図りたい」とのことでした。

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。