公社ニュース ときめき

　昭和39年（１９６４年）に「佐々木工業所」としてスタートした同社は、アルミサッシ製品の下請け会社としてやってきましたが、最近、親会社の同部門が他の企業に吸収合併され、仕事が激減。このため、持てる技術力を生かして新たな商品を開発するなど、生き残りを賭けた展開を図っています。
　５年ほど前から考案し、開発した新商品は、「プライベール」と名付けられた開閉式のアルミ製ルーバー。これは、ベランダやバルコニーの手すり（フェンス）、トイレや浴室の窓や網戸などに取り付けることで、近隣や道路通行者の気になる視線をシャトアウトしようという商品。
　この製品の「ミソ」は、外枠がいらず、ルーバーの羽が簡単に動くことで、通気や採光が必要な時はそれを確保できるという点。「取り外し自由で、どこへでも付けられます。現在、特許出願中なんです」と佐々木保順（やすよし）社長（66）。値段は、窓などに取り付ける標準タイプ（30?×90?）で、１万円。チラシを５万枚作り、新聞折り込みにしたりしてＰＲに全力です。
　このほか、建築免許も持っているため、ドアの開閉不良の修理やサンルームの建設などリフォーム分野の仕事も請け負うほか、最近はペットブームに乗って、猫や犬が出入りできるペットドアやペットのひっかきに強い網戸の販売や取り付けなども始めました。
　佐々木社長は、「大手企業から仕事をもらってやるのではなく、消費者との直販体制を目指したい」と奮闘しています。

※情報はときめき紙面に掲載した当時のものです。あらかじめご了承ください。