公社ニュース ときめき

　昭和37年（１９６２年）創業以来、業界でもトップクラスの超精密、微細加工の技術力で金属部品を作ってきた同社は、最近、都や区の開発助成金を上手に使い、付加価値を付けた商品を相次いで開発、進撃を始めています。
　平成６年（１９９４年）、７年度に開発したのは半導体検査用のピン。直径０・１?ほどの先端がバネで回転するという?すぐれ物?で、「すでに大手半導体メーカーのラインにのっています」とは、２代目の鹿浜茂社長（49）。
　平成11、12年度には、大手伸線メーカー、下村特殊精工（本社・千葉県市川市）と共同でカラープリンターなどの紙送りに使われる精密シャフトを開発。金属シャフト上に微小で鋭利なピラミッド型の突起（80?）を形成したのが特徴。グリップ力が強く、紙を確実に搬送。従来は、シャフト上にゴムを巻き付けるのが一般的で、紙が往復搬送されるカラープリンターなどでは、紙ずれを起す場合もあります。
　この商品は、すでにＯＡ機器メーカー２社での採用が決定。鹿浜社長は「メーカー側の要望に対し、うちの技術力で確実に応えるという姿勢でやっています」。資本金１、０００万円、従業員22人。

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