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1996/12/15号 | S・Aロジテム(株)

 石油製品の販売分野は、平成2年から段階的に規制緩和が進み、激しい荒波にもまれているが、同社はいち早くその対応方針を決め、独自の一貫した販売ルートを開拓、順調に業績を伸ばしている。
 同社は、昭和32年(1957年)に荒川区南千住で創業、平成4年に今の地に移転するとともに事業規模を一気に拡大。同61年に、今の斎藤彰悟氏(47)が2代目社長に就任、社名変更を含め、営業区域の拡張、経営の合理化・近代化に全力を投入。
 社名のS・Aロジテムとは、Safty(安全性)とSpeedy(迅速性)――この矛盾したテーマをActive&Access創意工夫により最良の道すじをさぐろうという願望を表したもの。
 同社の業務は、ガソリン・灯油・軽油・重油といった石油製品の燃料油を、出荷基地からサービスステーション、エンドユーザーまで届けるというもの。
 「AからBへ運ぶタテ系列を崩し、ヨコにも線を延ばしていったんです」と斎藤社長。
 危険物を扱う大型車両が動く業務だけに、近隣住民との強調を重視、毎年秋に社員と家族総出で「まつり」を開催するなど、気配りも怠りない。社員100人、資本金1500万円。


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1996/11/15号 | 小倉鉄工(株)

 「冷たい鉄を鍛造(たんぞう)できるハズがない」という当時の常識をくつがえし、ペダル軸の冷間加工製造に成功、その技術をチェーン、オートバイ、自動車部品、精密機械、電機部品にまで拡大していったのが同社だ。時に、昭和33年(1958年)。この?非常識?を通した革命的製法は、3年後に特許を取り、アッという間に金属加工分野に広がって行った。
 「冷間加工は、環境にやさしい物づくりの走りなんですよ」と語るのは、同社の小倉時蔵会長(80)。それまでの製法(熱間鍛造)に比べ、工程が短縮されたことで、材料費の大幅削減=省資源に貢献。同時に、加工費のダウンや品質の安定が実現されたのだ。
 大正11年(1922年)、主として自転車部品を製造していた同社を千住中居町に創業したのは、小倉会長の義父。今の地に移ったのが昭和12年のことだが、戦後の同社発展の?原点?が、この冷間加工の開発ににあった。
 現在、厳しい企業間競争の中でも小倉会長、小倉英夫社長(53)の下、「小倉の技術」への信頼は厚く、300種類以上の製品が、世に送り出されている。


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1996/09/15号 | ユコー(株)

 「いつまでも自然の体を保っていたい。ファッショナブルに美しくありたい」―。そんな女性の願いをかなえ、絶対的信頼を勝ち得ている下着を中心とした衣料メーカーが同社。
 同社で扱う下着は、主に?補整下着?。乳がん手術で乳房を切除した女性向けのもの。足立区で唯一、都内で5社、全国で7社という希少メーカーだが、同社製品は大手のワコールと肩を並べる信頼度を誇り、都内を始め全国の病院や患者たちから推薦を受けている。
 同社の戎谷(えびすや)洋(ゆたか)社長(55)は、23年前に医療関係の会社を辞め、この仕事を始めたが、モットーは「女性の微妙な心理を理解し、一人一人キメ細かい商品づくり」だった。女性のシンボルといえる乳房を失ったり、一部切除した精神的ショックを少しでも和らげる、というメンタル(精神的)ケアが必要な仕事だからだ。その点では、企画部長の妻禮子さんのサポートが大きい。
 商品は、欧米製の物も日本の物もほぼ同じで、乳房型のシリコンとシリコンをはめ込むブラジャーが主流。シリコンは適度な重さがあり、個々に違う乳房の形や切除部の大きさに合わせ、170ものサイズがある。
 戎谷夫妻、「次は、入院生活が少しでも快適になる下着や衣服のファッション化に取り組みたい」と意欲を燃やす。従業員35人。


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1996/08/15号 | チャイナキッチン ゆーりん

 夏の定番「冷し中華」には、しょうゆ風味とゴマ風味がある。現在、人気赤マル急上昇中の「ゆーりん」で食べる冷し中華は、少数派のゴマ風味。お兄さんが営む梅島のラーメン屋さんで腕を磨いた及川展男さん(41)の自信作だ。
 「甘酸っぱい味付けですが、季節によって変化をもたせています」と、及川さん。
 客の度肝を抜く奇抜さがあるわけではない。が、料理人の地道で目立たない工夫に裏打ちされたこの冷し中華には、食べる人を飽きさせない独特のうまみがある。
 ゴマのクリーミーな風味を生かしながらあっさりと仕上げているあたり、いかにも夏の風物らしくてよい。
 麺は細打ちのものを使用。見た目はそうでもないが、いざ箸をとってみると、なかなかのボリュームだ。販売期間は9月上旬まで。


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1996/08/15号 | (有)會田美術印刷

 どの商品を見ても必ずついているシール。このシールの印刷にかけては区内で一、二の技術と印刷量を誇るのが同社だ。
 台紙の上にもう一枚ノリのついた表紙(タク紙)が貼られた原紙を、デザイン通りに印刷し、それを寸法通りに抜いていく。下の台紙に切り目が入らぬように抜くという精度の高さと色ムラを抑えることが要求される。
 「年間を通して、一切クレームが出ないように気を使っているんです」と語るのは、この道38年という會田克雄社長(53)。それまでいた墨田区本所の(株)森印刷所を辞め、昭和48年(1973年)に今の地で独立。営業としてはゼロからの出発で、「昼間は外回り、夜から明け方にかけて仕事」(會田社長)という毎日。
 15年前に大きな転機が訪れた。仕入先の原紙メーカーから、日清紡系列の「日本ポスタルフランカー(株)」(本社・中央区日本橋小伝馬町)を紹介されたのだ。月産シール枚数は1千万枚。
 技術力を保ち続けること、誠心誠意の仕事ぶり―これが社業を拡張していくキーワードとみた。従業員6人、資本金300万円。


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1996/07/15号 | (株)コスミック

 「人件費、交際費などの削減は済んだ、あとは何をやればいいのか?」と悩んでいる企業に、「電気料金をリストラしませんか」と呼びかけ、「MIC省電力システム(電灯回路)」を開発、渋谷区代々木のNHK、中央区箱崎のIBM本社、前橋市役所などに販売、実績を上げているのが同社だ。
 商品は、「MIC(ミック)・インバータ」(蛍光灯電子安定器)と「MIC・セーバー」(単相専用節電器)の2種。「インバータ安定器」は、交流を直流にして再び交流にする周波数変換装置で、交流モーターなど多方面に使われており、照明機器分野では、従来の巻線型安定器に代わるもの。
 今のシステムは、前澤金二郎社長(49)が考案、発熱量を3割抑えることなどで、電力の削減を実現。例えば、40W2灯用蛍光灯で32%を節電。従来のものよりチラツキ感がなく、同じ明るさを維持する一方、蛍光ランプの表面温度を下げるため、蛍光灯寿命を延ばすという一石二鳥、三鳥の効果を上げることに成功。
 15年前に、勤めていた電機メーカーを辞めて独立、「今後はインバータ回路が主役になる」との確信のもとに開発を続けてきた。
「?インバータにすれば、年間これだけお得ですよ?という提案型の営業なので、時間がかかるんですよ」と前澤社長。
 同安定器は、40Wで定価9、800円、110Wで19、800円。同社は、資本金3300万円、従業員20人。


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1996/06/15号 | (株)システム・デザイン

 竹芝ニューピアービル4階の和食店「竹泉」、「飲茶点心之家」六本木店・竹芝店・下北沢店、「COCOS」つくば学園都市店、台湾小皿料理の「悟空」芝浦店・渋谷店・人形町店―これらは、山下勇社長(48)率いる同社が設計した主な飲食店だ。社内に所狭しと置かれた完成図を見ると、若者受けのするシャレたデザインのお店ばかり。手掛けた数は100を超える。
 「ここを本拠地にして12年。この辺で地域に密着した飲食店づくりに本腰を入れようと考えたんです」と語る山下社長。
 現在、「あなたの店を見直してみませんか!!」と題するDM(ダイレクト・メール)用のチラシを作製中だ。「?地域一番店を作ろう?という呼びかけなんですよ。ラーメン店でも食堂でも、ちょっとした目配りで違ってくるもの。アドバイスだけでもOK」
 山下さんは、スカイラーク一号店をデザインしたスペースデザイン一級建築事務所に勤めていたが、30歳の時に独立。その後は、持ち前のセンスの良さと、人脈を活用しての営業力で実績を積み上げてきた。
「なぜ、そういう店にするのか?どういう客を呼ぶか?というコンセプトをしっかり固めることが大切なんです」―。


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1996/05/15号 | トープラ販売(株)

 マイク、ステレオなどの音響用プラグからワープロ、パソコンなどOA 機器用プラグまで幅広い用途のプラグのメーカーとして急成長を遂げてきたのが同社。
 ソニーを中心に、あらゆるメーカーに食い込んで、日本でトップを争うまでになったが、今メーカーの海外シフトの中で、新しい選択を迫られている。「いわゆる空洞化ですよ。ピーク時で月産一千万個だったのが、300万個にまで落ち込んだ」と、利根川忠夫社長(57)。
 栃木県那須で生まれ、中卒の15歳で上京、機械現場で働きながら機をうかがい、24歳で独立、30歳(昭和44年)で今の会社を興した同社長の?負けん気?は、新たなる事業への挑戦につながる。
 プラグの単品売りから完成品の販売へ。その第一号が、移動(携帯)電話用ヘッドマイクだ。これは、携帯電話につなげるイヤホーンで、その先に高性能のマイクが付いているため、車の走行中も、電話を手に持つことなく、座席などに置いて相手と話せるというすぐれ物。走行中の片手運転の危険が声高に叫ばれている昨今、各メーカーで力を入れている商品だ。一つ700円〜1万円まで各種あるが、「お陰様で、月産1〜2万個まで行った」と同社長。
 「どのメーカーもそうだが、生きていくためにどうするかをいつも考えているんですよ」―。


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1996/04/15号 | 手打うどん さぬき茶屋

 「純正の手打ちだから、麺にコシがあってノビにくいんですよ」とは、主の沼能(ぬまのう)明さん(44)。
 「四国名物さぬきうどん」(650円)、「大阪名物きつねうどん」(同)、「長崎名物しっぽくうどん」(700円)…ずらり並んだ品書きは、あたかも「日本うどん紀行」といったところだが、その中でもおすすめなのが「甲州名物みそけんちんうどん」(750円)だ。
 合わせみそに「秘密の野菜(沼能さん)」を加えたものを「だし」で溶いた汁のまろやかな甘味とコクは、それを味わうためだけでもわざわざ足を運ぶ価値ありといえよう。薬味のゴマが、実によく効いている。
 沼能さん、「みそ」にはかなりのご執心で、冷たいうどんをみそだれにつけてすする、山形は庄内名物の「寒(かん)なめうどん」(500円・5〜10月)を是非にと力説しておられマシタ!


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1996/04/15号 | (株)虎昭産業

 昭和7年、千住市場の塩干しの仲卸としてのスタートが、今や年商145億、数年後には株式の店頭公開をめざす総合お総菜メーカーに成長した。お弁当一個、サンドイッチ一パック、おでん種一つをおろそかにしない“食へのこだわり”が成せる業(わざ)と言えるかもしれない。
 そんな伸び盛りの企業だから、陣頭指揮に立つ内山久枝社長(60)も意気軒昂(けんこう)そのもの。「おいしい物を大衆価格で出す、これだけをずっと追求してきたんです。難しく考えず、主婦感覚を大切にしてね。お年寄りが居る家庭ならこれが欲しいだろう、独身の男性ならこうしようと」。
 9年前に、54歳の若さで急死したご主人の恵司さんが経営していた「(株)虎昭」から分離・独立し始めたのが昭和42年。「魚河岸(うおがし)の材料をどう利用し、加工するか」がテーマ。7年後、イトーヨーカドーに納めた「おでん種セット」が大ヒット、社運は一気に上昇気流に。同社の「おでん」は、マルシンハンバーグ、夕月かまぼこと並び、当時の三大売れ筋商品に。
 同社の発展は、セブンイレブンを始めとしたコンビニの爆発的な展開に支えられているが、その背景に、商品への企画、工夫があることは間違いない。
 今の地の東京工場のほかに、栃木・佐野、茨城・守谷の工場を持ち、群馬・高崎工場が建設中。従業員113人、パート1300人。資本金2億4700万円。


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